この旅は、文章ばかりです。画像はほとんどありませんので、読んでくれる方、申し訳ありませんが、そこの所は、ご勘弁を…
まずは、名古屋駅に向かった。清洲を16時50分に出る名鉄に乗る。空いていた。そのため、どこでもいいから適当に座っていた。そして、10分で新名古屋に到着。ここから、JR線に乗り換えである。17時25分発の米原行き新快速が6両できた。来たのは、久しぶりに乗る311系であった。オール転換クロスシートで最高であった。しかし、ラッシュ時だが、そんなに立ち客がいなかった。まだ17時半と言う時間は早かったのか…。
だが、そんな事は気にせず、窓側が取れたので、安心して景色を眺めていた。すべるような早さで走っていた。120キロ出しているのか…。一駅着くごとにたくさんの下車客があり、だんだんと空いていった。岐阜や大垣では乗りこんでくる客のほうが多かったのだが、一駅ごとに減っていった。大垣で車両切り離しのため、数分停車している間に、すでに車窓は真っ暗になっていた。垂井、関ヶ原ではたくさんの下車客があった。18時36分米原に到着した。次の播州赤穂行きの新快速は、18時54分であったため、立ち食い蕎麦で、飢えをしのいだ。
18時52分頃、播州赤穂行きの223系新快速が到着した。長浜始発で、北陸本線からの乗り継ぎでいっぱいかと思っていたが、全く客はいなくて、安心した。223系は、8両で来た。当然、座席はガラガラであった。やはり、311系と同様に、すべるような加速と速さであった。
しかし、この快適さも、近江八幡、草津あたりにくると、結構客が乗りこんできて、一人で占領できなくなってしまった。まだ、雨はこの時点では降っていなかった。19時45分、約50分で京都に到着した。しかし、新快速に乗りこむ客は、鈍く、満員になる事がなく、発車していった。
京都では幸い時間が有るため、駅弁を購入した。よくみると、タイムサービス?理由は、その日のうちではないと日持ちのしないものだから。値段はだいたい200円引きとなっていた。とりあえずは、購入した。少しでも安く手に入れたかったためである。
20時過ぎに、次に乗る寝台特急「あかつき・彗星」が到着した。乗りこむ客の少ない事少ない事…。とりあえず、一番後ろの車両にレガートシートがあったので、まずそこを偵察に行った。たしかに3列の独立シートになっていて、グリーン車並である。ロビーもあるし、イヤホンサービスもあるし…でも、イヤホンは買わないといけないであろう。きっと…居住性はよいと思った。そして、B個室寝台のツインをのぞくと、確かにB寝台のレベルでは最高峰と言う感じであった。しかし、カメラに撮る事が出来なかったのが、残念無念であった。つぎにシングルツインを見た。確かに狭苦しく感じた。上のベッドが確かに邪魔であった。そして、次の車両がA寝台のシングルデラックスであった。たしかに「はやぶさ」や「富士」で使われている、ボロデラックスよりは、広いのだが、まだ狭さを感じてしまった。でも、テレビや洗面所などがあり、一晩は快適に過ごせるようにはなっていたのだが…。
車内観察を終え、いよいよ自分が乗るソロの2階室の車両へ入った。やはり狭かった。屈んでしか車内にいる事は出来なかった。しかし、ベッドにしてみると、意外にも横幅が広く感じてしまった。なるほど、寝転んでしまえば、まったく狭さなど感じなかった。しかも天井付近まで窓があり、寝ていても夜空まで見えてしまうのがこれまた良かった。一階室を見ると、2階室とは全く別の構造となっていた。やはり2階室を取って大正解であった。
定刻通り「彗星」は、発車した。運転手の技術が良いのか、衝撃が少なく発車した。まずは、携帯電話の充電をはじめようとしたが、コンセントの差込口がどこにもなく、これには、がっかりした。新大阪、大阪ではラッシュの最中だったので、これには、恥ずかしくなってしまい、カーテンを閉めてしまった。寝台車でもスピードが速いのか。時速100キロくらいは出しているのであろうか…。意外と早く感じてしまった。
神戸の辺りに来ると、山の頂上まで家の明かりが見えていた。これには、夜汽車でしか見られないきれいな風景であった。通勤電車では、落ち着いてみている事は出来ないであろう。三ノ宮を出てから長い案内放送があり、これで、翌朝まで放送は打ち切りとなった。しばらくは、明かりを暗くして、夜景を見る事にした。しかし、大阪を過ぎた辺りから、雨が降り始めていて、濡れたガラスからは、はっきりと景色を見ることが出来なかった。22時08分姫路に到着。すでにホームには、客の姿がなかった。
姫路を出ると、今まで明るかった町並みが消え、暗さばかりが目立つようになった。ここで、ソロを見てみると、半分も乗っていない乗車率であった。ウトウトとしていると、すでに岡山駅に停車していた。このころになって、雨が激しくなり、窓や天井にたたきつけるような雨量となっていた。どこかの駅では、ソロに乗りこんだ客がいるのであろう。通路を歩く音や喋り声が聞こえた。しかし、どこの駅かは、見ることもなく、眠りの世界に入っていった。でも、時々は目が覚めるが、すぐに眠ってしまった…。そして、6時20分におはよう放送が流れた。
これで、しっかりと目が覚めてしまった。別府の手前であった。定刻通りの運転でホッとした。しかし、起き上がる事はなかった。これも個室ならではの魅力であろう。地方都市のせいなのか、ラッシュみたいな人だかりは見えなかった。久しぶりに通る佐伯〜延岡間、あいかわらずのロング無停車区間。途中の重岡駅で、一日に数本しかない普通列車と行き違った。しかし、全く人が乗っていなかった。本数が少なくて、当然と言う感じであった。
この寝台車で驚いた事は、時刻表には書いていないのだが、大分からローカル車内販売が乗ってきた事だった。しかし、狭い個室内では食べる気がせず、我慢する事にした。そして、延岡には、定刻通りに到着した。